理事長ごあいさつ

この街と生きていく

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東山口信用金庫
理事長 兼森 哲司

 皆様方には、平素より東山口信用金庫に格別のご愛顧とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。また、この度私兼森哲司が理事長を拝命いたしましたことをご報告いたしますとともに、社会情勢、金融環境の変化により迅速な対応が求められるなか、経営トップとしてのリーダーシップを発揮していく所存でございますので、これまでと同様に皆様方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 今年度も、当金庫の経営方針や現状並びに地域の皆様とのかかわりなどを理解していただくため、ディスクロージャー誌<とうしんの現況>を作成いたしましたので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
 さて、昨年のわが国の経済は、コロナ禍からの脱却が進み社会経済活動の正常化により緩やかな回復が続いている一方で、地政学リスクの増大、円安局面の長期化、世界の政治経済情勢がもたらす資源や原材料の高騰によるインフレ、賃金上昇等、経済・物価を巡る不確実性によ り、引き続き厳しい状況となりました。信用金庫の主要取引先である中小企業の多くは、そのような状況に加え経営者の高齢化に伴う後継者問題や人手不足により依然として厳しい経営環境に置かれているのが実情です。
 こうした中において、当金庫は取引事業先の資金繰り支援・伴走型支援・DX推進支援など課題解決に全力で取組み新たな価値やビジネスモデルを構築することで事業継続を支援し、地域経済の回復と持続的発展が可能な地域社会づくりに努めていくことが最重要課題と捉え、金融機能の発揮と地域の課題解決に向け取組んでまいりました。また、人口減少・超高齢化といった地域全体の社会的課題に対する取組みも重要であり、地域への支援も継続してまいりました。
 業容におきましては、個人預金は物価高による家庭貯蓄率の低下や低金利環境の長期化により減少、法人預金はコロナ禍からの経済活動再開の効果等で増加、預金全体では期首より25億円減少の2,163億円となりました。個人貸出は前年比横ばいで推移したものの、事業性貸出は積極的な融資に取組んだ結果増加し、貸出金全体では期首より30億円増加の972億円となりました。
 収益面においては、業務純益は321百万円を計上、経常利益は310百万円を計上することができました。この結果、税引前当期純利益は309百万円となり、法人税等を考慮した後の当期純利益は302百万円となりました。
 その結果、企業の健全性を示す自己資本比率は11.15%となり、国内基準の4%を大きく上回っております。
 また、新たに策定した中期経営計画(3 ヶ年)および2024年度事業計画を着実に遂行することで、地域に根ざした協同組織金融機関として、地域密着型金融の更なる強化を図り東山口信 用金庫の存在価値を高め「地域社会において信頼され、必要とされる金融機関であり続ける」ことを目指してまいります。
 役職員においても、お客様からの信頼と信用に応えられる信用金庫人として、社会的使命を果たしていく所存でございますので、引き続き、「東山口信用金庫」に格別のご支援ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2024年7月