地域密着型金融

まち・ひと・しごと創生総合戦略への対応について

 東山口信用金庫は、信用金庫業界のネットワークの活用を図り、亀有信用金庫(本店・東京)が主催する人材紹介イベント「新現役交流会」に参加いたしました。本交流会では、当金庫のお取引先事業者を対象として、人材不足・ノウハウ不足等の理由で事業拡大・組織強化に対する課題の解決につなげるために首都圏を中心とした大企業等OB人材(新現役人材)とのマッチング機会を提供しました。
 本事業は内閣官房「まち・ひと・しごと創生基本方針2021」の「大企業OB・OG等と中小企業を結び付ける新現役交流会などの人材マッチング事業」において地域金融機関との連携、ITの利活用等も含め、広域での事業展開を促進する事業に該当しており、山口県内において3期連続3回目の取組みとなります。
 山口県との地方創生に係る包括協定の連携事業として、県の子育て応援や子どもの貧困対策に取組む団体の支援活動を目的とした「やまぐち子ども・子育て応援ファンド」に対する寄附金の贈呈も今年度で8年目となります。
 また、山口県と県内3信用金庫との地方創生に関する包括連携協定の連携事業の一環として、山口県内で新たに創業・移住創業・継業される事業者を対象とした補助金「山口県創業チャレンジ助成金」事業を推進しております。
 今後も地域金融機関として、信用金庫業界のネットワークの活用や地方自治体などとの連携を進め、諸政策について協働した取組みを行うことにより、地方創生の実現を図り、地域社会の発展に貢献いたします。

新現役交流会

やまぐち子ども・子育て応援ファンド

地域経済活性化に向けた取組み

 東山口信用金庫では、お取引先企業との日常的・継続的な取引において経営の課題解決、目標達成のためコンサルティング機能を十分に発揮し経営の悩み等を相談できる体制を整備しております。さらに経営課題解決のために外部機関等との連携により、専門的な課題にも対応できるよう取組を行っております。また、山口県信用保証協会と山口県内3信用金庫が県内中小企業の課題解決に取り組むことを目的とした「包括連携に関する覚書」を締結し、県内中小企業の円滑な資金供給や経営支援、創業支援や事業承継などの経営に関する全般について、様々な分野で相互に協力し協働した取組みを行うこととしております。

事業承継のサポートについて

 昨今、信用金庫お取引先経営者の高齢化や後継者不足を背景に、事業承継支援のニーズが増大していることに加え、足元では、新型コロナウイルス感染症や原材料高騰の影響により、廃業を決断する事業者が増加していくことが予想されるなど、信用金庫においても事業承継への支援は重要な課題となっております。
 当金庫はこれまで、多くのお取引先事業者に対し事業承継支援を積極的に取り組んでまいりました。特に山口県事業承継・引継ぎ支援センター(公益財団法人やまぐち産業振興財団)との協力により経営者保証を不要とした「事業承継特別保証制度」を活用して経営者保証を解除する取組みを実施いたしました。今後も外部専門機関との連携を強化し、お取引先の円滑な事業承継をサポートしてまいります。

地域密着型金融の取組推進について

 平成15年4月よりスタートした「リレーションシップバンキングの機能強化計画」及び「地域密着型金融推進計画」の取組みにおいては、当金庫としても、担保・保証に依存しない融資商品である「ジャンプアップ」「ステップ」や創業支援商品である「とうしんサポート」の発売、職員の目利き力向上のため業界団体等が主催する研修会への積極的な参加、またランクアップへの取組等々、地域に根ざした取組みを進めてまいりました。
 今後の地域密着型金融の推進にあたっては、(①顧客企業に対するコンサルティング機能の発揮、②地域の面的再生への積極的な参画、③地域や利用者に対する積極的な情報発信)の3分野の推進に重点を置いて内部態勢を整備し、お客様や地域のニーズを的確に把握した上で前向きに取組んでまいります。
 また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、地方公共団体が求められている「地方版総合戦略」の策定および推進を支援するための「地方創生支援委員会」を設置し、積極的に参加することで地方経済の発展に貢献してまいります。